コロナウィルスが中小企業に与える大きな影響

雑記メモ
コロナウイルス と中小企業 (1)

2020年3月12日、世界保健機構(WHO)が新型コロナウイルスについてパンデミック(世界的流行)であると正式に宣言しました。このような宣言が出されるのは、2009年の新型インフルエンザ以来だということです。世の中、自粛に次ぐ自粛が続いており、街や駅の人の少なさには驚くばかりです。

日々の売上が命である飲食店や、不要不急のお楽しみを付加価値として提供している数多の企業が、どうにも心配になってしまいます。

私と家族への影響

この2ヵ月間、新型コロナウイルスを取り巻く状況は刻一刻と、“より悪い方に”変化していっています。年明けはじめにコロナウイルスの情報に触れた際には、まさかここまで世界的な影響が出るとは思いもしませんでした。

私が働く会社も直接的に多大な影響を受けていますが、事態がシリアスさを増していく中で世界的な株式市場の暴落も本格化しており(米国市場もとうとう弱気相場入り)、家計にも大きな影響が出ています。

我が家はざっくり500万円ほどの金融資産を株式や投資信託で運用しています。2019年12月末時点を基準とすると、この2週間で15%ほど資産が目減りしています。

もともと長期での運用を前提にしているので、“狼狽”をしているわけではないのですが、もう少しこの事態への適応を早められたら違った対応も可能だったのではと感じます。

そんな中、WealthNavi(ウェルスナビ)で積み立てていた60万円ほどを、資産移動をするために直前にたまたま解約していたのは幸運でした。2年間こつこつと入金を続けていた結果、+5万円ほど利益が出た状態で、待機資金に回すことができました。

この資金を、ナンピン買いの原資としてうまく活用できればと考えていますが、さてさてどうなることやら…

大暴落

そして、中小企業への影響

あらゆる不要不急の活動や外出を控えるべきとなっていますので、当然ながら多くの職種に影響が出ています。世の中の多くの企業が、「人が活発に活動すること」を事業運営のエンジンにしています。

移動自体が提供サービスである交通インフラや旅行会社はもちろんのこと、移動の目的を商売にしている企業もつらい時期を過ごしています。

こんな記事もありました。 ※2021年3月時に削除されました
《新型コロナ》花見は×、映画館、公園は○! 行っていい場所・ダメな場所20

なんじゃこりゃ…

どれほど信憑性があるのか判断しかねますが、こんな内容です。

【行っていい度:〇】
運動場、スポーツ観戦、映画館、カフェ、牛丼店、公園、キャンプ、海辺散策
【行っていい度:△】
コンビニ、ショッピング、図書館、学習塾、美容院、ファミレス、遊園地、動物園
【行っていい度:×】
カラオケボックス、ゲームセンター、スポーツジム、交通機関(電車/バス/タクシー)、パチンコ店、花見、病院、ベーカリー、ホストクラブ

基準がよくわからないリストですよね。映画館は〇で、電車は×。では、満席の映画館と、出控えにより乗客まばらで喚起窓オープンの電車ではどちらのリスクが高いでしょうか。ホストクラブ?の名前があがっていあますが、キャバクラやその他の風俗業はどうなのでしょうか。

それはともかく、世の中は完全に“推定有罪”というスタンスで、感染のリスクがありそうな行動はすべて避けようという雰囲気になっています。

そして2020年3月11日現在、型コロナウイルスの影響を受けた倒産は、下記8件が報告されています。

  • ルミナスクルーズ(クルーズ船運航)
  • 富士見荘(旅館)
  • 田村屋旅館(旅館)
  • 志学アカデミー(学習塾)
  • 愛トラベル(国内旅行業)
  • 京洛和蒼(呉服・浴衣卸売)
  • 愛織(インテリア雑貨企画デザイン/小売)
  • 北海道三富屋(コロッケ製造販売)

宿泊業や小売業が目立ちます。

現在私は、スピテキ7巻「中小企業経営・中小企業政策」を読み進めているところですが、中小企業白書の項の復習も兼ね、中小企業に多い業種を確認してみます。

2016年の統計を見ると、中小企業で最も多い業種は「小売業」。その次が「宿泊業、飲食サービス業」、続いて「建設業」「製造業」です。さらに小規模企業で多い業種も見てみると、「小売業」、「宿泊業、飲食サービス業」「建設業」「生活関連サービス業、娯楽業」となります。

上の【行っていい度】でやり玉にあげられている場所や、倒産企業リスト中に、中小企業に多い業種のいかに多いことか!

そもそも中小企業は大企業に比べて財政基盤が相対的に弱いので、こうした異常事態への耐性が低いのは明らかです。ひとつでも多くの中小企業がこの危機を乗り越えてくれることを願うばかりです。

このような危機的状況に頼りになるコンサルタントになれればよいなと思いつつ、粛々と勉強を進めて参ります。

一緒にがんばりましょう。

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