独学で中小企業診断士を目指している私。各科目テキストの1周目(ナナメ読み)の終わりが見え、いよいよ問題演習に入ります。時間もないのでとにかく過去問を解いていく方針を決めて購入したのは、同友館発行の「中小企業診断士試験 過去問完全マスター」シリーズ、2020年版です。全科目分が手元に届いたので、中身を簡単に紹介します。
それにしても、すごいボリュームぅぅ…
試験全体の学習計画はこちらの記事にまとめています。
「中小企業診断士試験 過去問完全マスター」の出版社・同友館とは?
「中小企業診断士試験 過去問完全マスター」を発行しているのは、株式会社同友館(どゆうかん)です。
以下、同友館の公式WEBサイトからの引用です。
月刊『企業診断』は、日本を代表する経営コンサルティング実務の専門誌です。数ある経営・ビジネス誌のなかにあって、創刊以来、企業経営の諸問題についてコンサルティングの領域から切りこむ独自の編集方針で、オピニオンリーダーの役割を果たしてきました。中小・ベンチャー企業の診断・支援のノウハウや事例紹介、業界の最新事情、中小企業関連施策の動向等を中心に、コンサルティングの実務に役立つ情報を毎号お届けしています。また日本で唯一の経営コンサルタントの国家資格である「中小企業診断士」をめざす方のための実力養成講座も好評です。
財務、労務、マーケティング等、刊行物は経営の領域全般にわたっています。そのなかでも、特に中小企業経営に関する書籍が充実しており、好評を博しています。また、中小企業診断士の受験参考書も強みを発揮している分野です。
~同友館 公式WEBサイトから~
引用からわかる通り、企業経営や中小企業・ベンチャー企業に関わる出版物を中心に活動している出版社です。
“「中小企業診断士」をめざす方のための実力養成講座も好評です。” さらに “中小企業診断士の受験参考書も強みを発揮している分野です。” とある通り、多くの中小企業診断士試験のための参考書類を発刊しているようです。
今回私が購入した「中小企業診断士試験 過去問完全マスター」もその中の1つ。過去多くの受験生に支持されてきたシリーズのようです。1959年から続く老舗出版社の看板商品ですから、信頼がおけますね。
2020年版の「中小企業診断士試験 過去問完全マスター」は全7科目で7冊。1冊あたり3,000円以上しますが、試験対策上は必須の出費です。
※以下、すべてAmazonへのリンクです
1[経済学・経済政策]\3,080
2[財務・会計]\3,080
3[企業経営理論]\3,630
4[運営管理]\3,630
5[経営法務]\3,080
6[経営情報システム]\3,080
7[中小企業経営・政策]\3,080
次に、中身を少し見ていきしょう。
10年分の過去問が収録されている!
過去問が収録されている問題集をいくつか調べましたが、収録年度数で比較してみると「中小企業診断士試験 過去問完全マスター」が頭一つ抜けてました。
なんと過去10年分(!)の過去問が収録されています。
私が購入したのは最新の[2020年版]なので、昨年実施された試験問題まで網羅されています。仕事が早いですね。
中小企業診断士試験は、落とすための試験ではありません。
一人でも多く、クオリティの高い中小企業の支援者を育成するためのものです。求められる知識レベルや知識範囲は毎年変わるものではないため、過去問同様の出題や過去の頻出テーマからの度重なる出題が必然的に多くなっています。
したがって、効率的な試験突破にとって、なによりも過去問にしっかり取り組んでいることが重要となるんですね。
中小企業診断士試験の詳細はこちらの記事でまとめています
論点別演習で重要分野にフォーカスできる!
「中小企業診断士試験 過去問完全マスター」で特徴的なのが、試験年度ごとではなく、論点別で10年分の過去問に横串を指して構成されている点です。
このように、過去問をまとめた問題集でありながら、科目ごとの論点(テーマ)別に構成されています。
各論点の中に、過去10年分の過去問の関連問題が収録されています。そのため、各項目に収録された問題の数を見るだけでも、その論点(テーマ)がどの程度重要なのかが一目瞭然です。
さらに問題ランク(A・B・C)も設定されています。
これは、頻出度に執筆者の判断を加味して設定されており、効率的に勉強するならまずはA問題だけ優先して取り組み、余力があればその先のB問題以降に取り組む、という学習の優先順位付けも可能になります。
ちなみにC問題は重要度が低いため、紙の冊子には未収録。
「余力があれば取り組むべき」とのことで、同友館の「中小企業診断士試験 過去問完全マスター」公式WEBサイトから、問題をダウンロードする仕組みになっています。(私はたぶんたどり着きませんが。)
全問に詳しい解説がついている!
問題集の基本的な構成は、奇数(右)ページに問題が掲載され、めくった偶数ページにその解答と解説が1ページにわたり掲載されるというものです。
この構成によって、下記2つのメリットがあります。
- 事前に答えが見えない
- 1ページ分の解説量が保証される
1点目のメリットは自分の問題なのですが、うっかり目に入らないので、まずはしっかり自分の頭で考えることに集中できます。
さらに、あらかじめ解説スペースが確保されているため、すべての問題に対してしっかりとした分量の解説が必然的に付いてきます。他の問題と重複する内容もありますが、何度も同じ内容が出てくるということはそれだけ重要度が高いということと同義です。
シンプルですが、とてもよい構成だと感じます。
圧倒的なボリューム(約4000ページ)!
このボリューム、いかがでしょうか。
ポカリスエット(500ml)は記事の内容とは関係ありませんが、厚みを表現するために置いてみました。笑
全7科目のページ数合計は、4000ページ!
正確には3916ページで、内訳は下記の通りです。
- 経済学・経済政策:580ページ
- 財務・会計:470ページ
- 企業経営理論:812ページ
- 運営管理:669ページ
- 経営法務:445ページ
- 経営情報システム:469ページ
- 中朝企業経営・中小企業政策:471ページ
際立つのは、[企業経営理論]と[運営管理]の分厚さです。
1次試験の各科目の試験時間は基本的に60分で、[企業経営理論][中小企業経営・中小企業政策]のみ90分です。
このことから、なんとなく下記の対策が浮かんできます。
このあたりは勉強しながら微調整しながら、臨機応変に取り組んでいきたいと思います。
おしまい
「中小企業診断士試験 過去問完全マスター」シリーズ、この問題集にどれだけ取り組めるのかが、独学合格の成否をわけることになるでしょう。スピードテキストと行ったり来たりしながら、まずは1周、そして2周(3周は無理かな…)と、着実に片づけていきたいと思います。
一緒にがんばりましょう。
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