1次試験[運営管理]ってどんな科目? 独学スピテキまとめ

試験のこと

中小企業診断士試験の勉強に必須ともいえる「中小企業診断士 最速合格のための スピードテキスト」。の第3巻[運営管理]を読み進めています。本論は約300ページ、結構なボリュームです。受験までに何周かすることになりますが、1周目はざっと要点を拾いながらゆっくり読み進めたので、メモを残しておきます。

スピードテキスト 運営管理
最新【2024年版】は2023年11月発売予定

詳しい計画は別の記事で公開しますが、テキスト1周目は気負わず、よくわからないところはどんどん読み飛ばしながらとにかく先に進んでいきます!

この科目は、「生産管理」と「店舗・販売管理」の2つの領域が合わさりひとつの科目となっています。学習範囲が広く、さらにこれらの業務に関わりのない受験生にとっては、とても取り組みにくいです。私もまさにその一人なので、とてもつらい。。。

もう暗記科目だと割り切って、学習を進めるしかありませんね。

でも、二次試験でもがっつり出題される範囲となりますので、そのあたりは注意と覚悟が必要です。チーン…

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第1編 生産管理

ファンタジー!

そもそも製造業の従事者でないと、この「生産管理」という言葉に拒絶反応がでてしまうのではないでしょうか。私もまったくの初見のため身構えました。そんな気持ちを察してか、「序章」がありました。

  • 序章 生産管理とは
  • 第1章 生産管理概論
  • 第2章 生産のプランニング
  • 第3章 生産のオペレーション
  • 第4章 製造業における情報システム

「生産」とは、“ものづくり”である。

そして「生産管理」とは、生産を効果的・効率的に行うためのさまざまな“管理・調整活動”であり、非常に広い範囲で行われる。これらの管理活動では、「計画(Plan)」「実施(Do)」「統制(See)」といった管理サイクル(PDSサイクル)を適切に実施することが重要で、それにより顧客に「良いもの(品質:Q)」を「安く(コスト:C)」「早く(納期:D)」提供し、自社の利益も確保することを目指すものである。

これは大変なことになりました。

少しずつ生産管理的な用語を拾い上げつつ、製造業のロジックやメンタリティになじんでいくことが必要ですね。

生産管理の最重要観点は、とにもかくにもQCDです。クオリティー、コスト、デリバリー。QCDは「需要の3要素」ともよばれ、特に中小企業診断士試験では、コストと納期について問われることが多いです。

PQCDSMEというフレームは、上記のQCDに、P=生産性、S=安全性、M=モラール、E=環境、が加えられた生産管理の基本的な要素がすべてまとめられたものです。環境に対して負荷の少ない生産プロセスを設計し、環境に対して負荷の少ない製品やサービスを提供していくことを意味しており、SDGs的な観点が重要な現代において重要な観点群と言えるでしょう。

特に、生産性は一次試験および二次試験でもとても重要な観点ですので、基本的な考え方に加えて代表的な指標についても理解しておくと良さそうです。

生産性=産出量(output)/投入量(input)

わかるようなわからないような…

でも労働生産性は、令和4年度の二次試験の事例Ⅳで出題されて界隈がザワついたらしく、急に重要度が増しているとのこと。要チェックですね!

労働生産性=付加価値額/従業員数
     =付加価値額/有形固定資産 × 有形固定資産/従業員数
     =資本生産性 × 資本装備率

その他、重要なキーワードは下記のあたり。多…

  • 生産の4M
  • 5S
  • ECRSの原則
  • 小集団活動
  • 多能工
  • 歩留まり
  • 生産リードタイム
  • 稼働率
  • 受注生産/見込生産
  • 個別精生産/ロット生産/連続生産
  • 内段取/外段取り
  • SLP
  • ジャストインタイム(JIT)
  • VE
  • 発注方式(定量、定期、二棚)
  • ABC分析
  • 外注(アウトソーシング、ファブレス、OEM)
  • QC七つ道具
  • 設備保全(予防保全、予知保全、保全予防、他)
  • SCM(supply chain management)

「生産計画」と「生産統制」

そして一番重要なのが、生産計画生産統制

なぜなら、「生産管理」の内容を大別すると、この2つの機能に分けることができるから。

まず「生産計画」は、「生産量と生産時期に関する計画」を指します。スケジューリング方法は、ジョンソン法やジョプショップ、アローダイヤグラムにCPMなど、難解で覚えるのが難しい専門用語のオンパレード。もうひとつ重要な需要予測は、単純移動平均法・指数平滑法・線形計画法など数学的なニオイがぷんぷん.. これはなかなか厳しいですね。

次に「生産統制」は、「生産計画を計画通りに実施できるように生産活動を制御(管理と是正処置)していくことで、計画に対して生産の進行状況を把握して差異がある場合には、即座に対応策を実施し差異を解消させていくことである」とされています。メイン活動は、進管管理・現品管理・余力管理の3つ。これらを適切に運用することで、計画通りに計画を進めることが可能なるというわけです。言うは易し、という感じがします。

よく知らないけどね…

製造現場のIT化

最近の試験では、製造現場のIT化に関する問題が頻出しています。

それに関係してくるのが、生産情報システムに関わる用語類とその理解です。生産情報システムとは、生産に関わる情報システムの総称で、一般に工場での生産管理を中心とした管理情報システムが含まれています。具体的には、需要予測、販売管理、生産計画、資材調達、在庫管理、設備管理、物流管理、、、、 やれやれですね。。。

薄目で全体を俯瞰しつつ、絶対に押さえておきたいのはCAD(キャド/computer-aided design)です。CADは、「製品の形状、その他の属性データからなるモデルを、コンピューター内部に作成し解析・処理することによって進める設計」のこと。製品の企画段階のデザインや、開発製造段階での設計に利用されます。これを営業現場や製造現場で共有して活用していくことで生産リードタイムの短縮や生産性向上につながっていく、というのは中小企業診断士試験で絶対必要な基本的な筋立て。さらに2次元CADは3次元CADに移行して、より実物体に近い立体で製品を検討していこう!という提案が、顧客満足につながります。

関連する、CE(コンカレントエンジニアリング)や、NC工作機、MC(マシニングセンタ)といった用語もあわせて覚えておいた方がよさそうです。

第2編 店舗・販売管理

minamitakabashi

こちらも完全なる門外漢… ざっと調べてみたところ、第一編の「生産管理」ほどは二次試験に関係しなさそうなので、割り切って記憶記憶記憶。

  • 第1章 店舗・商業集積
  • 第2章 店舗施設
  • 第3章 商品仕入・販売(マーチャンダイジング)
  • 第4章 物流・輸配送管理
  • 第5章 販売流通情報システム

そんなことを思いながらページをめくってみたら、のっけから出てきたのが「まちづくり三法」と「商圏分析」。法律と数学かよ…

まちづくり三法は「中小企業経営・中小企業政策」にお鉢を譲り、商圏分析は捨てるのがよさそう。私は。
その他、店舗の陳列・照明・色彩など、かなり細かいハウツー知識が出てきます。中小企業診断士おそるべし。

そしてこの分野の本丸は、マーチャンダイジング

40余年の人生で、何度か耳にはさんだことがあるこの単語。ここでようやく対峙することになりました。

マーチャンダイジング=商品仕入・販売

マーチャンダイジングとは、流通業がその目的を達成するために、マーケティング戦略に沿って、商品、サービスおよびその組み合わせを、最終消費者のニーズに最もよく適合し、かつ消費者価値を増大するような方法で提案するための、計画・実行・管理のこと
※出典 「マーチャンダイジングの知識」田島義博著

定義が長いぃ…

商品管理や商品予算計画、相乗積といった内容は、かなり数学的。

一方で、商品計画分野は、コンセプトのような定性的な観点も重視しながら追求していく様子。コンセプトを設定し、計画し、仕入れて、価格設定をして、販売促進して、販売する。この一連の流れ全てがマーチャンダイジングの領域なんですね。

物流・輸配送管理/販売流通情報システム

運営管理を支えるインフラとして欠かせない観点が、物流と情報システムです。この2つは脇役のような取り扱われ方をされがちだけど、サプライチェーンを支える一番重要なピース。特に現代においては。

この2つが強い企業が、継続的に利益を生み出すことに成功している、というのが昨今の状況だそうです。物流と情報システム、重要。

輸配送の重要キーワードは以下。

  • 共同輸配送
  • ディカップリング・ポイント  タイタニック?
  • グリーン・ロジスティクス
  • モーダルシフト
  • サードパーティロジスティクス(3PL)

販売流通情報システムの重要キーワードは以下。

  • POSシステム  よく聞く!
  • RFID(無線周波による自動識別技術) ユニクロ!
  • トレーサビリティ
  • EDI(企業間電子取引)  二次頻出!
  • CRM
  • LTV

CRMやLTVなんかは、[運営管理]以外でもとても重要なキーワードですよね。というか、私の日常業務においてもとても意識している、意識せざるを得ない現代のビジネスにおける重要ワードです。

しっかりと因数分解しつつ、理解を深めておかなければなりませんね。

おしまい

最初の1周目はざざっと、内容が理解できなくても覚えられなくてもとにかく先へ先へと進みましたが、正直言って本当に何も覚えてない… こんなに達成感のない周回って意味があるのだろうか。。。なんてことを思いながらの今です。これは早めにもう一周する必要がありそうですし、とにかく過去問演習に進んでしまうのがよさそう。先行き不安…

スピードテキスト最新版

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一緒にがんばりましょう。

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