1次試験[企業経営理論]ってどんな科目? 独学スピテキまとめ

企業経営理論とは? 試験のこと

中小企業診断士試験の勉強をはじめて1週間。まず最初に買いそろえた「中小企業診断士 最速合格のための スピードテキスト」の第1巻[企業経営理論]を読み進めています。本論は約330ページ、それなりのボリュームです。これを1日30Pほど、計10日ほどで1回読み終える予定でしたが、スタート直後のやる気も手伝って、ほぼ読み終わりました。

詳しい計画は別の記事で公開しますが、テキスト1周目は気負わず、よくわからないところはどんどん読み飛ばしながらとにかく先に進んでいきます!

この科目は、企業の”経営”に関する内容なので、普段の業務ではなかなか主体的に取り組む機会が少ない分野ですよね。せっかくなので、全体的な章構成とその中身を、簡単に文字に起こしてみることにします。

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第1編 経営戦略

ここでは、そもそも企業とはどういうものか。その役割や存在意義、持続的な活動のために必要な考え方や行動様式について学びます。章立てはこんな感じ。

  • 第1章 企業活動と経営戦略の全体概要
  • 第2章 事業戦略(競争戦略)
  • 第3章 企業戦略(成長戦略)
  • 第4章 技術経営
  • 第5章 企業の社会的責任とコーポレートガバナンス

経営に関する歴史的な変遷からはじまり、経営理念、経営ビジョン、企業戦略、事業戦略、機能戦略といった、言葉はよく聞くけれども、具体的な違いがわかりずらい言葉について学習していきます。そして、それぞれがどのように経営にとって重要なものなのかが紐解かれます。

第2章では、マイケル・E ・ポーターが提唱する企業の競争戦略やフレームワークについて学びます。5フォース分析、競争優位の戦略、3つの基本戦略、バリューチューン分析といったあたりです。

そして次の第3章でも有名な分析手法が紹介されますが、私が特に気になったのはボストン・コンサルティング・グループによって開発された戦略策定支援ツールであるPPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)です。と言うのも、つい最近読んだ戦略プロフェッショナル[増補改訂版]において、著者の三枝匡さんがこのPPMの重要性について繰り返し言及されていたからです。

実はこのPPMという考え方自体はなんとなく知っていましたが、そこまで企業経営にとって必要不可欠な理論であるとまでは考えていませんでした。ですが、この理論こそが戦略策定のベースとなる重要なツールになり得るという三枝匡さんの力説に触れ、「しっかり学びなおさねば」と思っていたところだったのです。

その他、技術経営という章では製品開発とイノベーション、そしてデファクトスタンダードや知的財産戦略の重要性について解説がされています。

こちらの記事もどうぞ。

「戦略プロフェッショナル」三枝匡|かんたん書評【オススメ】
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第2編 組織論

続いて「組織論」です。

  • 第1章 組織構造論
  • 第2章 組織行動論
  • 第3章 人的資源管理

企業に勤めている、「なんでこの会社は組織変更ばっかりするんだろう…」と思ったことがある人も多いんじゃないでしょうか? 私が働く会社なんて、もう毎年の恒例行事です。笑

私がイメージする”偉くなる”ことの特権は、「組織をいじれる」ことと「人事を決められる」ことです。これは誰にでもできることではないですよね。

テキストでは、機能別組織、事業部制組織、カンパニー制、マトリックス組織といった組織形態の類型や、それぞれの特徴について学んでいきます。やはりどの組織にも、メリットとデメリットがあるということです。

私の新たな学びは、組織にもライフサイクルがある、ということです。このライフサイクルを延ばしていくこと、もしくは成熟状態を長く維持していくことが、経営者の仕事なのですね。

第2章と第3章は、人が集まる組織の行動理論について、そして個別の人についての内容です。

モチベーションのコントロールやリーダーシップの機能について。個人の評価や目標設定の重要性と、それに関わる報酬や教育の理論について学んでいきます。ここ数年、ホワイト/ブラックという言葉が誰でも普通に使っていますが、そのベースになっている法律関係(労働基準法、労働組合法、各種保険)についてもざざっと学びます。

サラリーマンになって久しいですが、いまだに法定労働時間とか所定労働時間とか、それぞれで決められている休憩時間とか、正確には理解できないところです。確かにこれも基本中の基本ですよね…

第3編 マーケティング

やっとなじみのあるところに入ってきました。

環境分析(外部&内部)→STP(セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング)→4P(プロダクト、プライス、プレイス、プロモーション)と言う感じで進みます。特に4Pは、それぞれ章単位でページが割かれています。

  • 第1章 マーケティングの基礎概念
  • 第2章 マーケティングマネジメント戦略の展開
  • 第3章 マーケティングリサーチ
  • 第4章 消費者購買行動と組織購買行動
  • 第5章 製品戦略
  • 第6章 価格戦略
  • 第7章 チャネル・物量戦略
  • 第8章 プロモーション戦略
  • 第9章 関係性マーケティングとデジタルマーケティング

やはり一番ページボリュームが大きいのが、製品戦略(プロダクト)

経営戦略の項でも学んだPLC(プロダクトライフサイクル)という考え方をベースにおきつつ、そのライフサイクルの山を高さや長さをコントロールするために必須のブランド等についてつぶさに学んでいきます。

この部分は普段の業務でも関連がありますし、結局何かを作って買ってもらうことが企業活動の根幹にあると思いますので、むしろ内容がスピテキにあるだけで足りているのか不安になりました。

1次試験の突破が目標であれば、これで十分というかな?

おしまい

最初の1周目はざざっと、よくわからにところは読み飛ばしながらと思いながら進んでいきましたが、なんとなく60点くらい取れちゃうのでは?と思いながら読了しました。スピテキは、そこまで試験問題例がテキスト中には出てきませんので、とても甘い考えのような気がしますが。おそらくそうなのでしょう。笑

問題集はこちら。

一緒にがんばりましょう。

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